2007年2月15日木曜日

国際経済のおはなし

さて、企業がグローバル化して、いろいろな国に投資をしているということはミミにしていると思う。
ここでは、製造業におけるグローバル化、海外進出について考えてみよう。
製造業の進出先として北米、欧州、アジアがある。2004年の資料を基に話すので、今ではもう変わっていることと思う。
北米とアジアの売上高はともに2兆円ほどある
北米の経常利益は1兆円。
アジアの経常利益は1,7兆円
アジアは人件費が安いので、製造業において利益を出しやすい。
ここまでは一般論として受け入れられている。
中国は生活水準があがりはじめているので、ベトナムやカンボジアに工場をもつようになている。
ベトナムからラオス(ミャンマー)へと続く交通のインフラが整うことにより、内陸で生産し、港湾で輸出するようになる。

しかし、現地で生産をして、利益を上げている一方で、基幹部品は日本などの技術の高いところで生産しているので、経費が高くつき、貿易収支は相殺される。

部品業者は国内でいきのこっているからつよいのか?

ところが最近の動きとして、生産の集積化がすすんでいる。
これはFTA自由貿易協定などにより、自分の国で技術を集積して効率的に生産し、それを相手国に輸出するという動きもある。

よって、国内に集積化する製造業と、ベトナムなどASEANへ移転する製造業。
いずれも国内企業の動向ではあるが、日本企業の経営戦略により、アジアの国々に外貨(日本円)から投資があり、経済成長をする。東南アジアへの投資が騒がれている昨今ではあるが、その実、その成長の源は日本の製造業の進出であるのかもしれないと考えると、おもしろいところだ。

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