2007年6月28日木曜日

値動きの激しさについて2

さて、値動きの激しさを示すσ(25)があるんですが、その数値だけでは激しいのか激しくないのかいまいちわかりにくいと思います。

ストキャスティックのように相対指標であれば、わかりやすくなるのではないかと思いました。

そこで、
σ(25)



σ(10)

を比べ、直近の数値のほうが25日のσよりも大きければ「激しくなりつつある状態」
逆であれば「穏やかになりつつある状態」
と言える。

というわけで、絶対指標の数値ではなく、相対指標で激しいのか、激しくないのかを示していきたいと思います。

また、表のレイアウトも、
「順張り」「逆張り」「値動きの激しさ」「長期投資のシャープ値」というレイアウトに変更します。

2007年6月27日水曜日

値動きの激しさについて。

さて、値動きが激しいということを「ボラティリティが大きい」と表現します。
このボラティリティとは、原資産の値動きの激しさであり、
日時収益率の分散の大きさをさします。

まったく値動きをしない状態は、
収益率は0で、分散も0です。

逆に値動きの激しい銘柄は
収益率はゼロはなく、分散も大きくなります。

では分散が大きくなるときはどのような時期でしょうか?
分散が大きいということは、値動きが激しい、つまり、取引量が一気に増えるときです。

急上昇をすると、利益確定の動きから値下がりするということがあります。
また、
下落すると、押し目買いがはいることがあります。

ということは、日時収益率が、時系列平均値から、いくらかの分散以上、以下であるとき、翌取引場営業日はその反動をみこめる、という可能性がありますね。

いわば「カイリ率」の収益率版とでもいえるでしょうか。

「収益率乖離」という項目を追加しますので、ぜひ参考にしてください。

2007年6月25日月曜日

トレーディング日記(利益は1万円以上確定

さて、例によってインドです。
とはいえ、今日のは相関ではなく、プレマーケットによるもの。

ICICI銀行のプット2回、3回を購入。
それぞれ利益が
3676円(利益率7.6%)
9476円(利益率11.11%)
でした。

もちろん確定済み金額。

2007年6月20日水曜日

本日のトレーディング利益25%銘柄アリ

さて、送還取引を始めてしばらく経ちます。

あれからの取引分です。
含み益の紹介などではなく、確定利益なので、そのあたりはワラントトレーダーとしてご注目いただけると幸いです。

インフォシスプット1回
購入4.6*11000w
売却4.67*11000w
損益246円
収益率1.5%

タタモーターズプット1回
購入1.05*48000w
売却0.93*48000w
損益-6284
収益率-11.42%


インフォシスプット3回
購入1.06*50000w
売却0.93*50000w
損益-5024円
日時収益率-12%

ICICI銀行コール2回
購入5.66*17000w
売却7.13*17000w
損益+24466円
日次収益率26%

サティヤムプット1回
購入1.00*47000w
売却1.11*47000w
損益+4646円
日時収益率11%

タタモーターズコール1回
購入4.68*10000w
売却4.66*10000w
損益-724円
日時収益率-1.5%

合計収益:29358
合計損失:12032

純利益:9185

以上。

日ばかりで安定した収益がだせそうです。

テンプレート変更

今までのでもよかったのですが、見やすくて心地よいテンプレートがありましたので、
ブログ背景、レイアウトを変更しました。

よろしくお願いします。

2007年6月19日火曜日

株価上昇を受けて。

最近はインドADRの相関取引に夢中なため、国内株式の動向について述べてきませんでしたね。

最近の上昇はボリジャーバンドの上辺を縫う形で上昇しています。
事前にコールを買うタイミングとして、5月中旬や、6月はじめのパラボリック転換、
スローストキャステックの買いシグナル、
などが上げられます。
経済の先行きがそれほど悪くない現在、株価は長期敵に緩やかな上昇傾向にあるといっていいでしょう。
ただ、買われすぎている企業もありますし、調整がおきている企業もあります。

今後どうなるのかはわかりませんが、値動きはそこまで激しくなるわけでもなく、材料のある銘柄に売買が集中するとおもわれます。
全体的に上昇傾向なのは、いいことですが、金利上昇局面になってくると、

銀行株の上昇、
負債を抱えた企業の値下がり、をするのではないでしょうか?
また、債権に資金をシフトする投資家もいるでしょうし、ある程度の影響はあるでしょう。

2007年6月15日金曜日

今日のトレーディング(利益は出てません

サティヤムが下げていたのですが、プレマーケットで動向が出ていないので保留。

それよりも買い注文のあつまっているインテルのコールを注文。

それと、プレマーケットで1%の上昇があったタタモーターも購入。

ADRは開場以前まで値動きしませんが(インド開場時はそれに準じた価格に上昇)
アメリカ銘柄は開場前の注文動向も加味してワラント価格が形成されるようです。

日中のインドワラントの動向をみていれば、いったん閉場してから、アメリカ市場でADRの値段が付くまでの価格差で利益が出せるかもしれませんね。

国内株よりもエキサイティングですねぇ。。。

これがインド指数や、中国株だとそういうわけにも行かないんですよね。
そんなに遠くない将来にこのワラント動向は是正されるでしょうけど、今は利益を狙って生きましょう。

今のところ、利益は出ていますが、売却したら手数料分なので、保留にしています。

2007年6月13日水曜日

今日のトレーディング(今日の利益は4960円)

まずインド市場が開場してから

タタモーターの寄付きが前日よりも値上がりしていたので、
ワラントへの影響を避けるために前日のポジションを清算。

8000Wを1.29で売却したので
結果として損失は4580円。
収益率はマイナス30%


インド閉幕後、
サティヤムコンピューテングが上昇を期していたので、
購入予定。

アメリカ市場開幕前の、プレマーケット価格にて、高い値段が付いていたので、
サティヤムコンピュータ
コール2回を
1.71円で53000W購入。


アメリカ市場開場後、プレマーケットの上げどおりにより値は前日よりも上昇。

ワラント価格は1.90に上昇。

その後の動向もみまもりたかったけれども、分析があったので1.89円で利益確定。

結果として9540円の利益を出しました。

収益率は10%です。

今日のトータルは4960円です。

2007年6月12日火曜日

今日のトレーディング(利益は5940円)

さて、今日も昨日と似たような相関取引です。

サティヤムが下落、
タタモーターも下落。

インド市場が終わるころ、
騰落率はそれぞれ
サティヤム    -3.83%
タタモーター  -1.84%


そこで
サティヤムプット1回を
1.29で33000W購入

タタモーターはプット1回を
1.3で33000W購入

アメリカ市場が始まり、インドADRは下げ始める。
サティヤムはボリジャーバンドなかほどまで下げたので、生産することにした。
その時のADR株価は24.87
ワラント価格は1.47まで上昇。
利益率は13.9%で、5940円の利益確定。

タタモーターは値動きがないので、ひとまず値下がりを見込んで明日の朝までもつことに(アメリカ市場が終わるのは午前5時)

さて、日々5000円程度でも利益が出せたら上々ですね。

2007年6月11日月曜日

今日のトレーディング(利益35000円)

まずインフォシステクノロジーズがインド市場で上げていることを確認
それからADR市場が開場する前に
インフォシスのコールを購入。
さて、その結果ですが。

ワラント価格1.1円
購入額100000ワラント

その後インドの上昇を受けてADR市場が上昇し、ワラント価格が1.45円に上昇
即利益確定。
1.1円が1.45円。
100000ワラントなので、0.35×100000=35000円。
手数料は加味してませんが、
今日はこれだけ利益が出ました。

ギターの機材でも買おうかな。。。

2007年6月4日月曜日

インド個別企業について

ワラントでインド個別銘柄が対象になっているということをご存知でしょうか?

タタモーターズ
サティヤム
インフォシステクノロジーズ
ウィプロ
ICICI銀行

この5企業の値動き参照元は、アメリカ市場における預託証券(ADR)なのです。
ということは、本国市場(インド市場)において値動きを調べて参考にすれば、それをADRの動きとして参考にできるというものでした。

タタモーターズのADRと、インド市場における同日市場値動きの相関値は正の値をもっており、インド市場の動きに準じて、アメリカ市場でのADRは値動きをするということがわかる。

なお、アメリカのYahoo!financeでは、世界市場の値動きが一度で見ることができるので、インド企業のインド市場における動きと、アメリカADR市場の動きを登録しておけば、タイムラグをつかむことができれば、大きな利益を得ることができるのではないでしょうか?
なぜなら、インド市場が閉幕した時点であっても、アメリカ市場は開場していないのであり、アメリカの投資家はインド市場における動向を参考にしながら、ADRを売買するということが考えられます。

日本経済を概観する③

以上のことからこのようにまとめます。


製造業において、利益を伸ばしており、かつ、経常利益率が高い業種は

医薬品

鉄鋼

精密機械

の3業種である。


非製造業において、利益を伸ばしており、かつ、経常利益率が高い業種は、

小売

銀行

であり、経常利益率の高い業種だけで業種をみると、

通信

不動産

銀行

証券

となる。


よって、成長しやすく、成長している業種は、医薬品、鉄鋼、精密機械、小売、銀行である。また、経営効率の良い業種は、通信、不動産、銀行、証券となる。

日本国内への、株式投資をするということでは、これらの業種が長期的に安定しているのではないかと思われる。

日本経済を概観する②

次に非製造業です。

表3、非製造業の経常利益率


2006

2007

2008

建設

3.5%

3.2%

3.3%

商社

3.5%

4.2%

4.3%

小売業

4.5%

4.3%

4.2%

不動産

9.9%

13.0%

12.7%

鉄道・バス

8.0%

8.7%

8.1%

陸運

4.1%

4.2%

4.3%

海運

17.7%

7.7%

8.5%

空運

1.0%

2.2%

1.8%

通信

11.0%

10.1%

10.0%

電力

8.2%

8.0%

7.2%

ガス

7.4%

8.4%

6.5%

サービス

7.4%

8.6%

8.6%

非製造業合計

5.9%

6.0%

5.9%

全産業合計

7.1%

6.5%

6.5%

銀行

24.9%

21.9%

22.7%

証券

14.6%

19.0%

20.5%

保険

4.7%

4.5%

4.4%

その他金融

12.8%

-0.3%

11.8%

金融を含む全産業合計

8.5%

7.2%

7.4%

非製造業における、経常利益率からわかるように、業界全体から見て相対的に優位な業界というのは、不動産、鉄道・バス、海運、通信、電力、ガス、サービスと多岐にわたる。

ここで注目しておきたいのが、空運業についてですね。フォーレンバフェットが空運業は資本主義を後退させたというのは、高コストであるからである。燃料代であり、整備費であり、人件費であり。また、業界全体としても価格競争であり、経営的にも厳しい業界といっていいだろう。

また、金融業の経常利益の高さが目に付くと思う。

これは会計の特質上、経常利益というものは、営業利益から、金利の損益を差し引き、足したものであるからである。

考えてみて欲しい。

銀行というのは、企業に資金を貸し出し、金利を取る。これが収益である。

一方で銀行の支出というものは私たち家計に支払われる「利息」である。

今現在私たちに支払われている利息、金利はとても低いものであるのはご存知ですね。

そこで、銀行預金をするくらいならば、銀行株をかうという手段があります。この業態の利点を享受するのです。

なかには1%、2%の配当を出す銀行もありますし、税金を考慮しても0.8%、1.6%という利回りをだすことができます。この数値は一昔前の住宅ローンの支払利息の数字ですね。つまり、それだけの利回り、利息を家計でもらう側であってもいいだろうというのが私の考えです。

経常利益率が高い業種に、不動産と、通信があります。

これらの業種は、一度設備投資をしておけば、コンスタントに利益を出すことが可能という利点があります。また、顧客が継続利用するという点も、安定的な業種であるといってもいいでしょう。

次は売上高伸び率です。

表4.非製造業の売上高、経常利益伸び率

業種名

売上高伸び率


経常利益伸び率



2007

2008


2007

2008


建設

5.49%

1.31%

Down

-1.77%

3.56%

Up

商社

18.20%

4.53%

Down

42.65%

5.27%

Down

小売業

6.27%

10.57%

Up

2.46%

7.59%

Up

不動産

11.86%

8.09%

Down

46.20%

5.95%

Down

鉄道・バス

2.99%

0.29%

Down

12.61%

-7.08%

Down

陸運

4.60%

3.68%

Down

5.26%

6.09%

Up

海運

16.28%

6.50%

Down

-49.75%

18.31%

Up

空運

6.72%

-2.75%

Down

128.10%

-19.14%

Down

通信

2.35%

1.44%

Down

-5.39%

-0.37%

Up

電力

1.32%

1.77%

Up

-1.28%

-8.82%

Down

ガス

10.50%

2.35%

Down

26.10%

-20.73%

Down

サービス

10.50%

5.59%

Down

27.55%

6.15%

Down

非製造業合計

9.53%

3.58%

Down

12.61%

1.23%

Down

全産業合計

9.89%

4.04%

Down

1.13%

3.53%

Up

銀行

17.10%

6.36%

Down

3.20%

10.13%

Up

証券

10.74%

13.09%

Up

43.88%

21.91%

Down

保険

5.71%

-2.37%

Down

2.77%

-4.33%

Down

その他金融

4.38%

4.46%

Up

-102.83%

-3635.19%

Down

金融を含む全産業合計

10.01%

4.07%

Down

-6.46%

6.91%

Up

個人消費が景気を下支えしている、とよく言われていますが、その様相がここであわられていますね。小売業の売上高が、前年比10.57%あがっています。

また、ほかに売上高が伸びているのが証券と電力ですね。

貯蓄から投資の流れを汲んで積極的な経営に取り組んでいる様子がよくわかります。

次に経常利益ですが、小売も同じく上昇、中国などとの貿易で海運が上昇。

金融においては、証券が経常利益伸び率ダウンに対して、銀行がアップしています。

これはあきらかに銀行が企業から得た金利を家計に出さずに、企業内部で留保しているということがよくわかります。

日本経済を概観する①

平成19年6月2日の日経新聞に掲載されていた上場の主要業種別業績動向から、日本経済をながめてみよう。

製造業の合計売上高と合計経常利益から産業全体の経常利益率の推移をしめすと


2006

2007

2008

製造業合計

6.7%

6.9%

6.9%

ほぼ6.9%で推移している。

業種べつの経常利益率が全体の数値以上であるということは、製造業業界から見て相対的に優位であるといえる。

その有意な業種は化学、医薬品、鉄鋼、機械、自動車部品、精密機械という業種である。

逆に、食品、繊維、パルプ、石油、非鉄金属、電気機器、造船は経常利益率が小さいということがわかる。

表1.製造業の経常利益率


2006

2007

2008

食品

4.6%

4.6%

4.4%

繊維

6.3%

6.6%

6.6%

パルプ・紙

4.6%

4.0%

2.9%

化学

7.5%

7.8%

7.8%

医薬品

6.0%

22.8%

23.3%

石油

4.5%

3.5%

3.1%

鉄鋼

14.1%

13.5%

11.7%

非鉄金属

5.7%

6.8%

6.5%

機械

7.4%

8.2%

8.2%

電気機器

4.2%

4.8%

5.5%

造船

1.4%

3.4%

4.0%

自動車部品

7.8%

7.4%

7.2%

精密機器

8.1%

9.8%

10.0%

製造業合計

6.7%

6.9%

6.9%

売上高の伸びた業種は食品業界、医薬品業界、鉄鋼業界、精密機器業界となる。

経常利益の伸び率は前年から鈍っており、これは一概に「金利上昇」で金利負担が増えたためであるといえる。

表2.製造業の売上高、経常利益伸び率

業種名

売上高伸び率


経常利益伸び率



2007

2008

前年比

2007

2008

前年比

食品

2.67%

3.74%

Up

4.49%

-1.73%

Down

繊維

8.34%

3.93%

Down

13.77%

4.54%

Down

パルプ・紙

3.31%

3.12%

Down

-8.93%

-25.00%

Down

化学

9.77%

4.90%

Down

13.25%

5.50%

Down

医薬品

4.71%

8.55%

Up

300.00%

11.21%

Down

石油

13.12%

-0.06%

Down

-11.27%

-11.37%

Down

鉄鋼

10.38%

11.03%

Up

5.37%

-3.58%

Down

非鉄金属

23.15%

2.54%

Down

46.41%

-1.11%

Down

機械

13.77%

6.84%

Down

26.58%

6.87%

Down

電気機器

7.41%

3.78%

Down

21.80%

17.77%

Down

造船

10.50%

2.96%

Down

165.96%

23.87%

Down

自動車部品

13.38%

3.37%

Down

7.76%

0.79%

Down

精密機器

6.27%

7.53%

Up

27.88%

9.23%

Down

製造業合計

10.13%

4.33%

Down

12.61%

4.79%

Down

ということは、逆に金利をもらっている所は利益を出しているということは推測されますね。金利上昇のため企業からより利息をうけとり、預金者にはあまり支払わないという業態がよくわかるデータがあとで出てきます。