2007年3月13日火曜日

証券会社が利益を伸ばすということ

これだけトレーディング手法がもてはやされたり、売買手法がもてはやされたりすることについて考えてみた。
確かにインターネットによる情報の速度が上がったことにより、個人トレーダーが市場に参加することは可能になった。
しかし、個人で取引を繰り返し、その分だけ売買手数料を証券会社に支払っているということになる。
売買したら売買した分だけ、証券会社は利益を得るのだ。
料金体系がどうであれ、このようなかたちは変わらないと思う。

そして、証券会社が利益をだしているのはトレーダーが増えた、という現実を示しているといっていい。
個人トレーダーがふえ、出来高はバブルの頃の大きさにもなっている。
バブルにくらべれば金融、株に対する認識は変わっているとの声もあるが、トレーディングに傾倒しているという意味では本末転倒であるといえる。

割安、をかい、割高を売る、
PERで、、PBRで、、というのは、株式投資の大前提のように語られている現実があるのだが、実際は「トレーディング」についての分析手法の系統であるといえる。
たしかに、投資対象の企業を決めるときには、現状分析として、PER,PBR,売上高、営業利益などをみることは有効であるといえるのだが、「トレーディング」の雰囲気はぬぐえない。

あまりにも株式のトレーディングがあたりまえになっているようで、それが大前提であるかのようにかたられているのは、問題があるのではないだろうか?

それで利益を上げているのは「証券会社」であり、デイトレーダーから手数料収益をえている。
この構図は極端なたとえではあるが、「パチンコ」をするひとと、「パチンコ屋」の構図であるといえるのではないだろうか?

トレーディングには反対ではない。
でも、トレーディングがすべてのように語られているのもどうかと思う。

「安く買って」「高く売る」というのがしたいのであれば
実体のあるもののほうがよっぽど生産的だし、おもしろいと思いました。

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