2007年3月22日木曜日

証券分析

投資(インベストメント)の専門書です。



こんなにたかいので買ってまで勉強したくないでしょう。
そういうときには図書館にいってみてはいかがでしょうか?
図書館には投資(投機をするためのテクニック本もありますが)の概念書で、名著とよばれているものがよりおおく所蔵されています。

ここからはこの本を読んだ私の感想と解釈です。


 ①この本では「投資」と「投機」の本質的違いを提起している。
現金の価値そのものがさがるならば(インフレや為替)有形資産を持つほうが有利だし、通貨そのものが安定するならば、より良い投資へと向かう。


 ②本質的価値は、企業の経営活動によってもたらされる収益力(私の解釈は法人による知的創造活動)である。現在という時制でしか判断が下せないので、過去10年平均上昇率などはあまり意味を成さない。過去の延長としての未来の予測はできるが、実際の未来に何が起こるかはわかりにくい。
 しかし、研究開発や、外部環境への柔軟な対応力のある企業は、ゴーイングコンサーン(継続的経営活動)が可能である。
 
 ③業績(収益力)の安定した企業に投資すべきであり、諸要素によって変わるような不安定な企業はあまりよくない。
 *個別企業の日本経済(国内市場)全体に対する下方(上方)硬直性、つまり値動きの堅さ、などはCAPM分析によるβ値の算出で比較が可能である。

 ④投資と投機の分別

「投資」:債権、現物、長期保有、インカムゲイン、安全な証券
「投機」:株式、信用取引、回転売買、キャピタルゲイン、リスクの大きい投資対象

 ⑤まとめ

「投資とは詳細な分析に基づいて、元本の安全性と、満足すべきリターンを確保する行為である。
この原則を満たさない行為を投機と呼ぶ」


さて、あなたは何をしていますか?
トレーディング技術を駆使した回転売買、
経済と市場を包括的に俯瞰し、長期的視点においておこなうインベストメント。

ここでいいたいのは、どちらか片方に偏ってはいけないということです。
長期投資の傍ら、トレーディングを行うのが一番いいのではないでしょうか?
しかしながら、間違っても長期投資の概念や分析方法をトレーディングに持ち込んではいけないし、逆もまたいけないことだと思います。
両者は性質の異なるものであるからです。

0 件のコメント: