2007年2月16日金曜日

投資とトレード(配当の真実)

さて、投資とトレードについて話します。
私のブログの中で、株は投資をするもの、eワラントはトレードをするものという概念があります。
これはワラントはコールとプットがあるので、それぞれポジションを買えることができるのですね。
値上がりにはコール、
値下がりにはプット。
しかしながら、常に市場に適応していくことは難しいものです。
このいみではデイトレーダーが信用取引をしているのとさして変わりないのかもしれません。

個人投資家として投資を始めるとするならば、利益を得ることを考えると、難しいのです。

値上がり益であるキャピタルゲインを得ることはむずかしいとするならば、
配当収益であるインカムゲインを得ることは難しくありません。

企業が配当を出すということは、それだけ成長している必要があります。
よく配当利回りがとりだたされますが、配当は株価が下落するものなのです。
つまり、100円の株から5円の配当を出すと、95円になってしまうのです。
ずっと配当を出し続けて、成長しないと20年で株価は0円になる計算です。
つまり、配当をカバーしうる成長率を維持しなければいけないのですね。
ここから逆に考えて見ましょう。
5%の配当を出している銘柄は、1年後には5%以上の成長をしている自信がある、ということです。
株式の評価方法に、配当割引モデルというものがありますが、おそらくそれでしょうね。

配当を出している企業というものは、それだけ成長しているということが成り立つわけです。

さらにいうならば、成熟した独占企業であるならば、利益は一定の割合で株主に還元されていきます。

たとえば、生活基盤でかんがえると、
家庭用品のライオン
ガソリンの新日石や出光興産、
大手食品スーパーのイオン、(マックスバリュ)
衣料業界である程度の地位を獲得しているユニクロ、

経済基盤などのインフラでいうならば、
電力会社、鉄道会社、等ですね。

あとは財産を取り扱う銀行、証券、不動産なども配当をだす成熟した独占企業であると考えられます。

株式投資をするときは、手堅くいくべきだと私は考えますので、配当や優待を目当てに投資し、保有することがいいと思います。

そういう意味で、「投資」は「トレード」とは違う概念であるということをお分かりいただけたと思います。
「投資家」と「トレーダー」では概念的にことなるものであり、企業に投資をするということは、企業成長の恩恵をうけるということでもあるのです。
株をトレードする、ということは値ざやとりであり、戦略的投資をする人、またはファンドマネージャーなどの特別な能力を得たチーム(機関投資家)がすることだと思います。
それを個人で行うには限界がありますので、eワラントはあくまでも資産運用における1つの形態、手段として考えていただくといいと思います。
損失が膨らみ、それを挽回しようとよりリスクの大きな商品に投資をしようとする話は良く効きますが、それはあまりバランスが良くないといえるでしょう。

資産を形成する、という点では勤労所得をいかにして貯蓄するか、という点だと思います。
これは貨幣経済がはじまったころからの大原則であると私は思います。
1年間で120万円貯蓄するのがいいか、
トレードで120万円の利益をだせるのか。
10万利益を出しても、10万損失を出す可能性のある商品でもあるのがeワラントです。
投資においてはバランス感覚がたいせつです。
くれぐれも過熱気味にならないように気をつけてくださいね。

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