2008年1月9日水曜日

インドワラントの分析

インド企業のワラントがあるのはご存知でしょうか?
タタモーター
サティヤム
ICICI銀行
ウィプロ
インフォシス
の5銘柄の取り扱いがあります。
今回はタタモータの動向を元に分析していきます。
まず、インド企業なのでインド市場に上場しています。
ワラント対象はADR(アメリカの預託証券)なので、アメリカに上場しています。
インドでの動向と、アメリカでの動向、それぞれに違いはあるのでしょうか?
その点について、ADR上場時点からの時系列データを下に分析しました。
以下はエクセルによるデータ分析の結果です。
TTMはアメリカ市場でのタタモーターを表し(ティッカーがTTM)
TATAはインド市場でのタタモーターを表します。

基本統計量

TTM   TATA




平均 0.12%
0.10%
標準誤差 0.00079
0.000831
中央値 (メジアン) 0.000569
0
標準偏差 0.022624
0.023819
分散 0.000512
0.000567
尖度 0.698052
3.647191
歪度 -3E-05
0.085404
範囲 0.162431
0.267869
最小 -0.08034
-0.10495
最大 0.08209
0.162916
合計 0.993113
0.861186
標本数 821
821
信頼区間(95.0%) 0.00155   0.001632




上限 0.28%
0.27%
下限 -0.03%
-0.06%




σ 2.26%
2.38%

両標本の日時収益率の母集団の平均値は95%の確立で等しく、
母集団の日時収益率の信頼区間の上限、下限ともにほぼ同じである。

相関値
  TTM TATA
TTM 1
TATA 0.61892 1

相関値も0.61とほぼ連動していると考えてよい。
以下のグラフは、縦軸にアメリカ、横軸にインドそれぞれの日時収益率をおいた散布図である。
グラフを見てもわかるように、相関があり、インド市場で10%値動きをしたときには、アメリカ市場では6.5%の値動きをする可能性があるということがOLSによる回帰分析からも導き出せます。

小難しい話でしたが、以上のようにまとめることができます。

◎インドにおける動向を参考として
 アメリカ市場における値動きを読むことができる

インド市場は日本時間の19時ごろに終わり、
アメリカ市場は日本時間の23時半(サマータイム中は22時半)からですので、
インド市場での動向を参考にしてから日本においてアメリカ市場が動き出す前にワラントを購入しておくことも可能なのですね。







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